雑誌に載るような人って毎日丁寧に暮らしているんですか?
生活情報雑誌に載っている「丁寧なくらし」「穏やかな毎日」「シンプルライフ」…。
そんな言葉を見て「私には縁がない」と思っていた過去。
時を経て、片付けのプロとして暮らしやすさにつながるコラムを書いたり、全国誌に自宅の様子を取材されたりと、大きな変化が起こったこの10年。
いったい何がどうしてこうなったのか。
ズボラな一主婦が掲載されるまでに至ったのはなぜか。
今までを振り返って、自然と丁寧な暮らしになっていった経緯を考えてみたいと思います。
扇風機のボタンは足で押す私がお伝えします!
・好きなものを厳選する
・大事なものは自然と丁寧に扱うようになる
・整った空間が新たなご縁やチャンスをもたらすきっかけになる
「丁寧な暮らし」というキーワードにぞわっ
独身時代から片付けは苦手で、とにかくモノを押し込んで見た目だけ整えるみたいなことを繰り返していました。
子どもが生まれて、乳幼児との生活の中での楽しみは、楽天でのネットショッピング。
あれもこれも便利だと買っていたら、その年の使途不明金は30万を越え「あ、これはやばい…」と思いながらも、心の中には虚しさやさみしさみたいなものを抱え、どうしていいかわからない。
家の中は「いつか使う」「あったら便利」なものであふれ、自宅なのに落ち着かない。
雑誌で見かける「丁寧な暮らし特集」のキーワードを見て嫌悪感すら感じるほど。
そんな私が変わったのが、2人目を妊娠中に出会った本でした。
片付けの面白さにはまる
当時、「断捨離」と「人生がときめく片付けの魔法」が出てきたころで、本を読んで実践してみたら面白いようにモノを手放すことができたんです。
これは面白い!自分のために片付けを学びたい。
そう思って、2人を出産して1年半後、通信教育「ユーキャン」整理収納アドバイザーの勉強をすることにしました。
子供たちを寝かしつけた後、夜な夜なテキストに沿って課題をこなすのが本当に楽しくて。
今でもその時のテキストはお守りのように持っています。
自然と落ち着いた暮らしになった3つの理由
片付けをしっかり学んだことで、いつの間にか自然と丁寧な暮らしにつながっていきました。
その理由は次の3つです。
(1)好きなものを厳選した
「使える」より「使いたい」。
この「モノから自分の想いを大事にする価値基準」にかえたことで、大分物を手放すことになりました。
人がいいというからではなく、私や家族はどうだったか。
人からもらったものだけど、私は好きだっただろうか。
暮らしに欠かせないモノは別としても、それ以外の大部分での取捨選択は私にとって「新たな価値基準と行動パターンを得る」そんな機会にもなりました。
(2)大事なものだと雑に扱わなくなった
全部出して見直して、大事にしたい必要なものだけ残すと、あら不思議。
放り投げたり詰んでぎゅうぎゅうにしたりといった、モノにとって雑な扱いをすることがなくなったんです。
好きなオブジェを神棚のように飾り、うっとりと眺めて自然と口角があがる。
好きな服は毛玉を取り、アイロンをかけ、木製のハンガーにきれいに掛ける。
ボールペン1本でも書きやすくてストレスなし。
決めた場所にそっと戻してしまう。
大事なものだと大事に扱うようになるのだと、そんな自分の変化に嬉しく感じました。
(3)視覚情報量が圧倒的に減って脳に余白が生まれた
モノを厳選したことによって起こった変化が、
脳へのストレスが激減した
これは、目(視覚)を通して脳に送られる情報量がへったことで、脳の処理能力が適切に行われるようになったことを意味します。
椅子にかけられた服、読みかけの本の山、勝手に届くダイレクトメール、床に散らばったおもちゃ…。
目の前のモノに集中したい時に、これらのモノが余計な情報として脳に送られて、どうでもいいものの情報に記憶域が奪われ「あれ、何するんだっけ」と集中力が途切れてしまうんですね。
普段過ごす場所がモノが厳選されていて、かつ、適切に収納されていることは、私たちの脳へとても優しいものとして映るわけです。
そうすると、広告や無駄なモノでの情報量があった分それがなくなるので、アイデアもひらめきやすくなります。
私がESSEさんのコンテストに応募したときも、何もないテーブルの上にレポート用紙を広げて、目の前には整った風景が広がっていて、集中して考えることができました。
このような脳の余白が、新たな機会を生み出すことへとつながっていると、今では実感しています。
暮らし上手になるヒントが詰まった冊子がついてきます
おわりに
いかがでしたか?
今回は「丁寧な暮らしって何?」と思っていた私が全国誌に掲載されるまでになった3つの理由」についてお届けしました。
自分がいる環境についてそこまで考えたことがなかったです…
片づけってある意味「空間療法」っていえるものではないでしょうか。
癒されたり、ほっとしたり、アイデアが生まれたり…☺
丁寧な暮らしって、定義は人それぞれ。
大事なことは「自分に丁寧に暮らせているか?」ということではないでしょうか。
あなたの目に映る環境は、あなたやあなたの脳にとって優しいものですか?
お気に入りのモノが揃って使えていますか?
「いつもの毎日を変えたい」「何かいいことが起こらないかな」
今回の記事が、日々の充実度があがるヒントになりましたら幸いです。